2024年9月15日日曜日

ファイル検索ダイアログ完了時にコマンド実行

問題意識

僕はhowm形式でメモを取っている(参考:moe | メモの方法論)。howmファイルの一行目をコメントにするスクリプトを利用して、以下のようにタイトルを表示している。

このメモの中から、^[W]でファイル検索をすることがあるのだが、その結果は次のようになる。

00_INDEX.TXTで紐づけたコメントは、当然ListFileでは反映されない。 タイトルが表示されない分視認性は低いが、そもそもあまり検索することもないし、特に不便だとも思ってなかったので、ずっと放置していた。

X_jinfc

最近気付いたのだが、X_jinfcを使えばこの問題を解決することができる。X_jinfcを使うと、ダイアログ完了時にコマンドを実行することができる。

以下をScriptフォルダに保存。これはhowmファイルからタイトルを取得するスクリプト。

以下を編集して取込。

X_jinfc = {
whereiscompcmd = *ifmatch "/D:\\work\\memo/",%1 %: *comment all extract,%(%*script(%0Script\gethowmtitle.js,%FCD)%)
}

これで、D:\work\memo以下で^[W]による検索をした場合、howmファイルから自動でタイトルを取得し、それをコメントにしてくれる。

一番上の「.」「..」がコメント表示になってなくて気になる場合は、以下をScriptフォルダに追加で保存してから

以下を編集して取込すればいい。

X_jinfc = {
whereiscompcmd = *ifmatch "/D:\\work\\memo/",%1 %: *comment all extract,%(%*script(%0Script\gethowmtitle.js,%FCD)%) %: *script %0Script\dotcomment.js
}

2024年9月12日木曜日

EVENTで*stopの代わりに*gotoを使う

EVENTで*stopを使うと、*linecustと相性が悪い場合があるので、代わりに*gotoを使う話です。

問題意識

FIRSTEVENTやLOADEVENTで、*ifmatchと*stopを使って条件分岐をすることは、よくあることだと思う。以下はPPC起動時に、IDが[A]ならhogeを、それ以外ならfugaをメッセージ表示する設定。

KC_main    = {    ; PPcメイン窓
FIRSTEVENT    ,*ifmatch CA,%n %: *linemessage hoge %: *stop
    *linemessage fuga
}

これだと、後で別の設定を*linecustで追加しようとした時、困ったことが起きる。例えば、PPC起動時にメッセージウインドウを表示しようとして、以下のコマンドを実行したとする。

*linecust homu,KC_main:FIRSTEVENT,%%I"hello world"

すると、FIRSTEVENTは以下のようになる。

KC_main    = {    ; PPcメイン窓
FIRSTEVENT    ,*ifmatch CA,%n %: *linemessage hoge %: *stop
    *linemessage fuga
    %mhomu %I"hello world"
}

これでは、想定した通りの動きにならない。起動したPPCのIDが[A]の時、一行目で処理が止まるからだ。手動で処理の順序をいじったりすれば解決するかもしれないが、そういうややこしいことはできればしたくない。

*stopの代わりに*gotoを使う

*stopの代わりに*gotoを使えば、この問題は解決しそうだ。

KC_main    = {    ; PPcメイン窓
FIRSTEVENT    ,*ifmatch CA,%n %: *linemessage hoge %: *goto Last
    *linemessage fuga
    %mLast
}

これなら、*linecustで追加した処理が無事実行されることになる。

KC_main    = {    ; PPcメイン窓
FIRSTEVENT    ,*ifmatch CA,%n %: *linemessage hoge %: *goto Last
    *linemessage fuga
    %mLast
    %mhomu %I"hello world"
}

*linecustが使いやすくなる分だけ、*stopよりも*gotoの方が少しお得。これがホントのgoto EVENTってやつですねw

:y=-( ゚д゚)・∵;; ターン

2024年9月10日火曜日

スクリプトをES6へ移行

PPxで使うスクリプトをES6に移行する方法です。 ほえほえ日記のスクリプトも、今後は基本的にES6で書くつもりです。

WSH Script Moduleのアップデート

WSH Script Module(旧名Script Module)を最新バージョンにする。R21+1でPPx.Enumeratorが使えるようになるので、それ以前のバージョンを使っているならアップデートは必須。PPx本体も最新のものにしておく。

既存のスクリプトを修正

ES6では使えないオブジェクトがいくつかある(参考:WSH JScript で利用できる機能まとめ | なたで日記)。おそらく問題になるのはActiveXObjectとEnumeratorの2つ。以下のように修正する。

JScript

var e = new Enumerator(FileCollection); 
var fso = new ActiveXObject('Scripting.FileSystemObject');

ES6

var e = PPx.Enumerator(FileCollection);
var fso = PPx.CreateObject('Scripting.FileSystemObject');

編集して取込

以下を編集して取込した後、PPxを再起動する。

_Others:usejs9=4

参考

2024年9月1日日曜日

一行編集のキーバインドをスイッチ

僕は、補完候補ファイルに記述したコマンドを、一行編集から呼び出して使っている。これだと「あれ、あのコマンドどのキーに登録したっけ」ということがなくなり、便利なのだ。

今回行うのは、一行編集上での疑似自動補完の切り替え。

準備

以下を編集して取込。補完候補ファイルはPPxフォルダ内のlaunch.txtという想定。

_Command	= {	; ユーザコマンド・関数
ppl2	= *ifmatch 0,0%*getcust(_User:ppx_keymode) %: *setcust _User:ppx_keymode=K_pplnormal
	*string o,name=%*input("" -title:"%*substring(%*getcust(_User:ppx_keymode),5) mode ^Rで実行コマンド切り替え" -mode:h -leavecancel -k:"*completelist -file:%%0launch.txt -match:6 -detail:""hist:h user alias"" %%: *mapkey use,%*getcust(_User:ppx_keymode)")
	*execute,%so"name"
}

-|K_pplnormal=
-|K_pplautocorrect=

K_pplnormal	= {
ENTER	,%K"@ENTER"
^R	,*mapkey delete,K_pplnormal
	*mapkey use,K_pplautocorrect
	*setcust _User:ppx_keymode=K_pplautocorrect
	*setcaption auto correct mode
}

K_pplautocorrect	= {
ENTER	,*ifmatch -1,%*sendmessage(%N-L,392,0,0) %: %K"@DOWN @ENTER" %: *stop
	%K"@ENTER"
^R	,*mapkey delete,K_pplautocorrect
	*mapkey use,K_pplnormal
	*setcust _User:ppx_keymode=K_pplnormal
	*setcaption normal mode
}

やり方

*ppl2を実行すると一行編集が起動する。[^R]で疑似自動補完のオンオフが切り替わる。現在の状態はタイトルバーで確認できる。新規にコマンドを実行したい時はnormalに。既存のコマンドを実行したい時はauto correctにするといいだろう。

参考