2022年2月4日金曜日

xyzzyでEPWING形式の辞書を引く

最近暇すぎてラテン語で書かれた本を読んでる。読みたい文献をテキストファイル化してxyzzyで表示し、単語クリックで辞書を引けるようにしたら完璧じゃねと思いついて色々調べてみた。EPWING for the classicsで公開されている羅英辞書は、なんと変化形から引くことができるのだ!

オフライン辞書について

そもそもEPWINGとは何かというと、30年ほど前に富士通が中心になってまとめた共通規格。市販されているCD-ROM辞書のデファクトスタンダードになっているようだ。名前はWINGビルで会議をしたことにちなむらしい。

他に有名な規格として、PDICがある。PDICはDOS時代から公開されている辞書ソフト。当初は単語帳のような使い方が主流だったが、後に多くの辞書データが公開され、辞書の形式として定着したらしい。

辞書の用意

ではやり方を見ていこう。

EPWING形式の辞書を予め用意しておく。

EBライブラリ

*Megahurtz:xyzzy:ebdict:manual

からeb-4.2.2-win32.exeをダウンロードし、インストール。

インストールフォルダにあるbin/eb.dllをxyzzyのetcフォルダにコピーする。

ebdictのインストール

GitHub - deecay/ebdict: EPWING for xyzzy

からeb.lをダウンロードして、site-lispフォルダに入れる。 ついで、「.xyzzy」に以下を追加。辞書フォルダのパスは各自読み替えてください。

(require "eb")
(setq *ebdict-directories* '("D:/work/Dictionary/eld-morph" "D:/work/Dictionary/F2J2"))
(global-set-key #\MBtnDown 'ebdict-lookup)

使い方

テキストを読み込み、単語にカーソルをあわせて、M-x ebdict-lookup [C-M-,]


僕は、ホイールクリックでも辞書を引けるようにしている。ちなみに、検索結果を表示しているバッファからさらに辞書を引くことも可能。 ただ、xyzzyだと外字を表示できず、文字化けしてしまうようだ。emacsにもlookpupという拡張があり、こちらだと文字化けしない。こちらの使用方法については次回。

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