2018年10月31日水曜日

PPxをランチャとして使う④ファイルパスの補完



ソフトウェアを、エイリアスではなくファイルパスで実行したい場合がある。

例えばたまに使うソフトウェアだ。一々エイリアスを登録するほどでもないが、パスを登録しておけば、ファイラでフォルダを潜って実行ファイルを探す手間が省ける。

これを一行編集で行うのに必要な手順は以下。

  • 補完ウィンドウを表示する設定にする
  • 既存の補完候補ファイルに追記する、あるいは新規に補完候補ファイルを作成して読み込ませる

まずは、補完の仕組みについて解説しよう。


補完について


補完ウィンドウと補完候補ファイル





X_flstで補完ウィンドウの表示設定ができる。これは2枚表示の例。僕の場合は

X_flst = 3,2 ; エントリ補完結果一覧 0:無 1:有 2:OS版 3~5:動的,0:先頭 1:部分

としている。
補完ウィンドウの内容だが、ヘルプによれば

概ね「ヒストリの一覧」→「補完候補ファイルの一覧」→「カレントディレクトで該当するファイル名の一覧」の順で表示します。(状況によって順番が変わります。)

とのこと。

補完候補ファイルは、
  • PPXUPATH.TXT  ファイル名・パスの候補用
  • PPXUCMD.TXT  コマンドの候補用
  • PPXUMASK.TXT  マスクの候補用

の3つが存在する。
一行編集でどの補完ファイルを使うかは、%eで設定可能。一行編集起動後は、*editmodeで設定を変更できる。

補完候補ファイルの登録


自作の補完リストは、上の3つのファイルを編集し、追記することで登録できる。
また、適当なファイルを作り、それを*completelistで取り込むことでも可能。
その場合はFIRSTEVENTに登録し、一行編集起動時に読み込むようにする。

K_edit = { ; 一行編集/PPe兼用
FIRSTEVENT ,*completelist /set /file:%0l_cmd.txt
}

実行ファイルリストの登録


では、実際に自作の補完リストを登録してみよう。

テキストファイルの作成


まずはPPXフォルダに、適当なテキストファイルを作成。そこに登録したいパスを打ち込む。

l_cmd.txt

D:\bin\afxw\AFXW.EXE
D:\bin\AIMP4\AIMP.exe
D:\bin\AU3_Spy.exe
D:\bin\azpt\AzPainter2.exe
D:\bin\CatMemoNote\CatMemoNote.exe
D:\bin\EasyShot\EasyShot.exe
D:\bin\emacs\bin\runemacs.exe
D:\bin\emacs\bin\emacs.exe
D:\bin\Everything\Everything.exe
D:\bin\exiftool\exiftool.exe
D:\bin\FileSum\FileSum.exe
D:\bin\foobar2000\foobar2000.exe
D:\bin\H2k6\H2k6.exe
D:\bin\KOEITECMO SYSTEM VIEWER\KTSYSVIEW.exe
D:\bin\leeyes\Leeyes.exe
D:\bin\LiName\LiName.exe
D:\bin\mp3DC\mp3DirectCut.exe
D:\bin\MP3Tag\Mp3tag.exe
D:\bin\NeeView\NeeView.exe
D:\bin\nyanfi\NyanFi.exe
D:\bin\PCView\PCView.exe
D:\bin\pdfas\pdf_as.exe
D:\bin\radikool\Radikool.exe
D:\bin\rapture\rapture.exe
D:\bin\SETZER\SETZER.exe
D:\bin\Smahey\SmaHey.exe
D:\bin\sumatra\SumatraPDF.exe
D:\bin\STEP_K\x64\SuperTagEditor.exe
D:\bin\WinMerge\WinMerge.exe
D:\bin\WinMerge\WinMergeU.exe
D:\bin\xopsolt19f2\xopsolt19f2.exe
D:\bin\ScreenToGif\ScreenToGif.exe

ソフトウェアばかりを集めたフォルダがあるなら、Ctrl+Wからサブフォルダにあるexeファイルを検索し、マーク、コピーするのが早い。



登録


これを一行編集のFIRSTEVENTに登録する。

K_edit = { ; 一行編集/PPe兼用
FIRSTEVENT ,*completelist /set /file:%0l_cmd.txt
}

また、X_flstで補完リストを表示する設定にもしておこう。

実行


あとは普通に一行編集を起動すればいいだけ。補完リストの一番上に登録されているはずだ。


これまでのまとめ


  • PPtrayを起動
  • ファイルパスをまとめたl_cmd.txtをPPxフォルダに作成

X_flst = 3,2 ; エントリ補完結果一覧 0:無 1:有 2:OS版 3~5:動的,0:先頭 1:部分

A_exec = { ; エイリアス
NeeView = D:\bin\NeeView\NeeView.exe
aimp = D:\bin\AIMP4\AIMP.exe
xyzzy = D:\bin\xyzzy\xyzzy.exe
weather = *ppv http://wttr.in/kyoto.png
}

K_tray = { ; PPtrayホットキー(キー指定 不可,V_xx 形式を推奨)
^' ' ,*if %*findwindowtitle("PPlauncher") %: *focus !"PPlauncher" %: *stop
*execute,%"PPlauncher"%eh%E
}

K_edit = { ; 一行編集/PPe兼用
ESC ,%k"&F4"
FIRSTEVENT ,*completelist /set /file:%0l_cmd.txt
}

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