あいさつ
僕は、howmで作ったデータをプリントアウトして、その余白に色々と書き込み、後でそれを元データに反映させる、という仕方で、文章の推敲をしている。
このプリントを、ボールペンを片手に読み、気になったところ、思い付いたことがあれば、それを余白に書き込む。それを数度繰り返し、その書き込みを元のデータに反映。書き込みをしたプリントは捨てる、ということをしている。
プリンタが壊れたことを機に、これをPC上だけで再現できないか、と考えた。
やってることの分析
ここでやっていることを分析すると、
- 文章を読むことによって、脆弱な箇所を見つけてチェック
- その箇所に関して思い付いたことをメモる
- それを元にして文章を作成する
の三段階。
まず、1~2回目は、脆弱な箇所をチェックしながら読む。このあたりがわかりにくいな、文章になってないな、というように。
こんなふうに、「書き直し」と書き込んだり
「悪文」と書き込んだりして、脆弱だと判断した箇所がわかるようにしている。
これによって、どの箇所を直せばいいのかが明確になれば、次はその箇所について、思い付いたことを書く。そうして、後でその箇所を修正する文章を書くときの参考になるようにする。その脆弱な箇所に差し替える文章をすぐに作れそうだ、と判断したら、試しにそれを書いたりもしているようだ。
このときは適当に余白を利用。どの箇所についての書き込みかわかるように、線を伸ばして指示をしている。
文章化までのプロセス
なぜこの過程が必要かというと、
いきなり文章を訂正するのは難しい
からだ。そこで、文章を書くまでに、通常は頭の中で行っている作業を
- 読んでいてわからない箇所へチェック
- その箇所について思い付いたことを箇条書きに
- その箇条書きを元にして文章を考える
みたいに、簡単な段階的作業に分割してしまう。この過程を、時間をおいて少しずつ行うことで、いつもは頭の中で一気にやるために大変な、「文章全体から脆弱な箇所を見つけ出し、新しい文章を作って差し替える」という複雑な作業の負担を軽減しているのではないか、と思うのだ。
PCでやるには
この分析があってるとしたら、普通にPCでも実行できそうですね。要は、脆弱な箇所をチェックし、アイデアを書き込む仕組みがあればいい。というわけでやってみる。PPxとCatMemoNoteを使います。
- PPv→プリント
- CatMemoNote→プリントの余白
という対応関係です。
CatMemoNoteへの書き込み過程
PPvで修正したい文章を表示。同時に、CatMemoNoteも起動させておく。そして、文章を読みながら、気になった箇所の見出しをCatMemoNoteに書き込んでいく。また、どう気になったか、気づいたことがあればそれを書き込んでもいい。
その箇所について、こういうことを書けばいいのかな、と思い付いたアイデアがあれば、それを箇条書きにする。また、この差し替えるための文章を思いつけばそれを書き込んでもいい。これを何度か繰り返し、一段落すれば、次はCatMemoNoteの書き込みを元に、元データに反映させる。
元データへの反映過程
CatMemoNoteを横に見ながら、不十分だとチェックされた箇所を、書き込まれたアイデアを元に修正していく。そこに書き込まれた文章で使えそうな文章があれば、それを挿入してもいい。
これを、 すべての書き込みに対して行う。もちろん、書いている途中で「これは別に反映させなくてもいいな」と判断した箇所は、反映させなくていい。
CatMemoNoteの記述方法
個々のメモは、切り取り線で区切る。また、その日初めてこの作業を行うときは、ショートカットキーで日付を入力する。
ちょっと前にした書き込みと、内容がかぶっていないかは気にしないでいい。かぶろうがかぶるまいが、思い付いたことがあればそのたびに、切り取り線で区切って書き込んでいく。
プリントの場合は、以前の書き込みが自然に参照できるので、ダブることが無い。この点はPC上でやる方法のデメリットなのかもしれない。