メモの2区分
メモには
- 短期的なもの
- 長期的なもの
の2つがある。
短期的なものというのは、例えば何かに載せるために書いている文章や、今取り組んでいる課題をどう解決するかなどの、集中的に取り組んでいて、数日、数週間単位で何か成果を出したいもの。何かすぐに解決したい課題があれば、それについて思いつくことをとりあえず片っ端からメモに書き出す。何かを読んでそこでわかったことを書き出す。そしてそれらをまとめ、また何か課題が見つかればそれに関してメモを作って…という感じだ。
長期的なものというのは、例えばソフトウェアカスタマイズのように、特に急いで取り組む必要が無い、数ヶ月単位でメモを集め、活用するような性質をもったもの。例えば僕の場合は、何かの時に思い付いたらそのたびにメモに書き留めて、ある程度たまったらそれを参照して形にする、ということをしている。
短期的なメモの課題
この2つの種類のメモのうち、普段目にし、扱う機会が多いのは圧倒的に前者。だがこのとき、カテゴリーフォルダ(howm2)は不適当に働く。
ちなみに、カテゴリーフォルダはこのように、 フォルダ名=その中にあるファイルのカテゴリーになっていて、そのなかにメモを階層構造を作らずに保存している。
その1 ― いま取り組んでいる課題がわかりにくい
一つが、重要度での区別をつけられないということ。それゆえ、後で課題を再開するのに余計な手間がかかる。
このカテゴリーフォルダには、すべてのメモが時系列順に並んでいる。その中には、まとまった文章、頭を整理するために書きだしたメモ群、といったように、同じカテゴリーでも異なった種類のメモが雑多に混じっている。それゆえ、パッと見て、前回はどこまで考察を進めたのかだとか、次は何に取り組めばいいのかということが、判然としない場合が多い。
そこで、ビューアとタイトル表示とを利用、最近作ったメモから内容を順番に見ていくことによって、前回まで考察していたことを頭に呼び起こす作業をしている。できればこれを省略したい。
その2 ― 複数のテーマが混じっていて利用しにくい
あるテーマについて考えているとき、同じテーマについて過去に書いていたことを参照したい場合がある。しかし、このときカテゴリーフォルダという区分しか用意されていないので、すぐに必要なメモだけを抜き出す、ということができない。カテゴリーフォルダという区分は大雑把過ぎて利用できないのだ。
これまで、これを克服しようとして、カテゴリーフォルダ内にサブフォルダを作るだとか、あるいは関係するファイルのみをマスクするなどを試したが、うまく機能するところまではいかなかった。
カテゴリーフォルダという枠組みが悪いのではないか
これをどう見るかだが、扱っている対象が、短期的にしか価値を持たない情報であるのに、カテゴリーフォルダという、固定した枠組み内で処理しようとしたのが間違いだったのではないのか。このように総括する。
これを克服するには、カテゴリーフォルダという区分を廃し、「とりあえずフォルダを作る」 ということをして、そのフォルダを中心にメモを活用する仕組みを考えなければならない。
日時から自動でフォルダ名を決める
というわけで、現在時刻から自動で名付けたフォルダを基点にすることにする(仮のディレクトリ名を日時から自動で決める)。フォルダ作成時には、現在時刻から自動でつけたhowm形式のフォルダ名がデフォルトで入力されるようにする。これなら一々名前を考える必要もないし、名前が同フォルダの他のフォルダとかぶらないかを気にする必要もない。「とりあえずフォルダを作る」ということが可能になるのだ。
howmフォルダに、その時々でフォルダを作成。何か思いついたことがあれば、それをまとめてそのフォルダに内部に作成する。あるいはhowmフォルダにメモを作った後、このフォルダを作成してそこに移動する。
判別の必要があるときには、フォルダにコメントを付ければいい(参考:フォルダにコメントを付ける)。
こうすることで、その時々の必要に応じた細かな区分でメモをまとめることができる。「その2 ― 複数のテーマが混じっていて利用しにくい」という問題が解決するわけだ。
このまとまりは当然、時間が経てば理解不能になる期限付きのものではあるが、この用途であれば特に問題はない。
長期フォルダとの分離
短期的なメモについては、このようなしかたでhowmフォルダに保存。長期的なメモについては、今まで通りカテゴリーフォルダに保存するようにする。必要になれば、howmからhowm2へ該当するメモを移動する、というのは以前のとおり。
こうすることで、howmフォルダに行けば、今取り組んでいる短期的な課題がすぐにわかるわけだ。
メモを元にメモを作成したとき
それまでに書いたメモを元にしてメモを書くときには、新しい時系列フォルダを作成してそこに保存するようにする。
例えば「PC上で推敲」とコメントで名付けたフォルダがあり、そこにあるメモを一つのメモにまとめたいとする。その時は、新しくフォルダを作成し、その中にメモを新たに作成する。
②が古いフォルダ。①が新しいフォルダですね。両方共、同じコメントをつけるとわかりやすいかもしれない。
また、古いフォルダで反映されなかったメモも、新しいフォルダに移動する。そして今後、思い付いたことがあったとすれば、すべて新しく作ったフォルダに保存する。
これで、「その1 ― いま取り組んでいる課題がわかりにくい」という問題は解決するわけだ。一旦中断したあと、「PC上で推敲」の考察を再開したいときは、時系列逆順で上の方にある「PC上で推敲」フォルダを見ればいい。もし、その上で、それに関してそれ以前に書いていたメモを見返したいのであれば、一つ古いフォルダを参照すればいい。
また、このようにすることで、自動的に重要なファイル、今の自分の課題に関係したファイルのみを選別することができる。今までは一々、不要になったファイルをマークし、ゴミ箱フォルダに移動することで、フォルダの状態を保つ必要があった。これならその過程も省ける。上の方にあるフォルダが、自分の課題に関係したものである可能性が高いわけですね。howmフォルダにフォルダがたまってきたなら、そのときは古いフォルダを閲覧し、要不要を判断してからフォルダごとゴミ箱フォルダへ移動すればいい。
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